怪盗ジョーカー

□友情と絆と
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えっと、はい。ハチが誘拐されました。
今日はイタリアの美術館の宝を盗もうと云う事になっていて。ハチと待ち合わせをしていた場所に向かったら、ハチはいなく、ただ紙だけがそこに置いてあった。

『ハチは預かった。返してほしくば、日本の富士山の樹海まで来い。忍』

はっ、忍者から?まさか・・・。
まあ、とにかくハチを助けてねえと。俺のパートナーは、ハチだけだからな!(今のところは)



で、一人で飛行船に乗って、日本に向かった。



ハチ、大丈夫かな・・・。まあ忍者だし?そこまで心配することはないと思うけど。
で、樹海に着いた。てか、誰もいなくね?・・・。


暫らく歩いていると、人影があった。
見たことのない服を着ていた。
「やあジョーカー」
「ハチを返せよ」
「返すさ。・・・この試練をクリアできたらね」
そう言って、その男は、急に飛び上がって、木の上に乗っていた。
「さあ、俺を捕まえるんだ!」
「って、えぇ!?」
何だ?身軽すぎだろ!・・・・まさか。




その、完璧忍者っぽいやつは、どんどん樹海の奥へと入って行った。

追いついた頃には、もう夜だった。
「ほーう、良く追いついたな」
「そりゃ!で、ハチはどこだ!」
「まあ待て。・・・」
忍者の男は、突然刀を出してきた。
「これで最後は、勝負しよう」
「望むところだ!」
あんまり使ったことはないけれど。ハチのためだ!

「・・・・流石ジョーカー。ハチのためなら、使い慣れない武器でも戦うのか」
「そりゃ、大切なパートナーだからな!
「そうか・・・。おいハチ、出て来い」
「はっ!?」
そう男が云うと、ハチが茂みから出てきた。
「お前っ!」
「・・・・ごめんなさいジョーカーさん。ちょっと先輩に協力してもらって、ジョーカーさんを試したかったんです」
「俺を?」
「はい・・・・・。ここ最近、ジョーカーさんが手を抜いて仕事をしているな、と思っていて。それで、俺が居なくなったら、ちゃんと探してくれるのかって」
「・・・・・それは、すみませんでした!」
確かに、気を抜いて仕事をしていた。今日だって、そうだ。だって簡単なんだもん。
てか、あの忍者は、ハチの先輩の甲賀百鬼丸だった。
「それじゃ、俺は帰らせてもらうぜ?二人の友情も、分かったことだしな。あ、ジョーカー。ハチを、頼むぜ?」
「おう!」
それだけ言うと、百鬼丸は帰って行った。
「ジョーカーさん・・・・」
「さて、帰ったら鍋にでもするか!」
「あ、はいっす!」
これからも、よろしくな、ハチ。
俺たち、最高のパートナーだよな!






END


(あとがき)
七氏様、リクエストありがとうございました!
友情もの?はこのような感じになってしまいます。
短編ですみません・・・!これぐらいしか、普通のは考えつかないのです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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