◆ 斎藤×千鶴(転生パロ) +SSHL

□白河前夜
1ページ/2ページ

千鶴に手を引かれ、休む為に布団に潜り込む。
明日からは激戦の連戦となるだろう。

自分も、千鶴も、いつ死ぬかわからない。
今までもそうであったが、これからは更に厳しくなる。
それがわかっているから、思いを遂げるなら今夜が最後の機会だと思った。

しかし、もし千鶴だけが生き残った時、その後の人生に与える影響を考えると躊躇いが生まれてしまう。

斉藤は決断が出来なかった。
しかし、欲しい。

絡ませた指がぴくりと動くだけで心臓が鼓動を跳ね上げる。
夜の残りは多くはない。 決めかねていた。


「斎藤さん…」
聞き落としそうな小さな声だった。

その声に、千鶴も死を覚悟しているのだと感じた。

斎藤は千鶴の眠る布団へと身を移した。
小さく体を強張らせただけで、千鶴は動かない。

千鶴を腕の中へ抱き込み、口を吸う。
そしてその唇を割り、更に千鶴と深く絡みたくて舌を潜り込ませる。

斎藤の動きに千鶴の舌がたどたどしく応え始めた。

骨の無い、ぬめやかで柔らかなその千鶴の舌の感触に、斎藤の思いは体を巡る。
千鶴の着物の襟を左右に強く引き、双房を引き摺り出し強く握る。

千鶴は小さくふっと息を吐くだけで大人しく受け入れている。
本当にこれも自分同じ人間の体なのか、と疑いたくなるような柔らかさ。

千鶴の口内を味わい、手のひらで肉を食らう。
斎藤は性急に千鶴の着物の裾を割った。

いつもなら袴をつけているが、今は無い。
開いてしまえば簡単にその奥へたどりつけた。

千鶴は斎藤の体の下で愛撫とも言えぬ、手を滑らせるだけの動きに身を強張らせ、耐えるように受け入れている。

俺のものだ、と思った。
この女は俺のものだ。 何があっても一緒に居たいと言った。

確かにこの女は、仮に自分がどれほどの非道を加えてもついてくると思う。

それほどまでに、自分を許してくれる、俺の女。

愛しい。 恋しい。 欲しい。 支配欲と、保護欲。

斎藤は左手を太ももから上へ這わせた。

更に中心。 愛撫とも言えぬ、ただ撫であげただけの動きに、千鶴の体が逃げ場を探そうと揺れた。

逃がさない、許さない。



千鶴は体をよじりながら思う。

余裕もなく、思いやりも無い。
ただ斎藤の気持ちを一方的に押し付けてくるだけの動き。

なのに、こんなにうれしいのは何故。

斎藤さん、このまま我を忘れて私を求めて下さい。
何も考えず、何も配慮せず、ただあなたのしたいと思う事をまっすぐに、どうか。

何も考えられないほどに、私を欲しいと思って下さい。

千鶴は斎藤の舌に応えながら、斎藤の服を強く握った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ