友達の条件

□友達の条件125
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クリスがベッドの足の方からこちらに近づき、僕に覆いかぶさってきた。


本気かなのか、クリス!?


臆病だったお前はどこへいったんだ?


こんな大胆なお前には慣れてなくて、なんだかちょっぴり怖い気もする。


クリスはヘッドボードに両手をついて僕を追いつめ、無言のまま口づけをした。


いきなり舌をつっこんできたと思ったら、いきなりキスをやめ、僕の耳をなめ始めた。


耳は一番弱い部分のひとつだ。


耳たぶをくわえられ、僕は我慢できずあえいだ。


「クリスゥ・・・あ、あぁ・・・何してんだよ・・・」


「なんだと思う?」


彼の獰猛な息遣いが間近で聞こえ、よりいっそう下半身に血液が集結してきた。


「ちゃんと答えろ、クリス!」


クリスは顔を上げ、にっと笑顔を見せた。


「ルハンが俺を思い出してくれたから」


クリスは僕の首筋に舌を這わせながら答えた。


「アッ・・・」


だめだ・・・クリスとあらゆるエッチなことをしている場面しか頭に浮かんでこない。


「お前がこんなことしてくれるなら・・・もっと早くに思い出すべきだった・・・」


僕は彼のシャツの縁を持ち、いっきに脱がした。


最高の体だ。



腹筋に指先を走らせていると、彼は僕の鎖骨を吸いながらこっちのシャツも脱がそうとした。

僕は反射的に彼の手首を握っていた。


「ルハン、この前のこと忘れた?傷があろうがなかろうが、お前は綺麗だ」


彼の言葉を信じよう。


僕が手を離すと、彼はゆっくりシャツを脱がし床に放り投げた。


僕達は裸の上半身を重ね、互いの肌の感触を楽しんだ。


これだけでこんなに気持ちいいなんて・・・。


僕が腰に脚を絡めると、彼はネコ科の野生動物のように僕の胸の傷をなめ始めた。


まさかクリスにこんな一面があったなんて知らなかった。


もっと早く見せてくれれば良かったのに。


クリスへの気持ちと闘っていた時、何度こうされるのを夢見たことか。





僕がキスをしながら腰を激しく動かし始めると、クリスも僕の尻に両手をあてクロッチを押し付けるように腰をグラインドさせた。


僕のジーンズもぱんぱんだけど、クリスのエレクションもどんどん膨らんでいる。


「アッ、アッ、クリス・・・」


僕はクリスの口の中で切なくあえぎながら、彼の髪をつかんだ。


クリスの背中が壁に当たったところで、僕は彼のベルトを外し、ジーンズのジッパーを下ろした。


「ルハン、もうすぐ母さんが戻ってくるから・・・だめだって・・・」


これでこそ僕が知っているクリスだ。


いよいよ大詰めという時になると、急におじけづいてその先に進めなくなる。


お決まりのパターンだ。


だけどここまで来てこれ以上しないわけないだろ。


僕はくっくと笑い、「うぶなクリスもそそる・・・」と耳元で囁いた。


「ルハン、真面目に言ってんだ!」


「俺だってマジだ」


「・・・ルハン・・・」


クリスは眉を八の字にさせ、子犬のように僕を見つめた。


そんな顔されると余計すけべ心に火がつくだけだとわからないのか、こいつは?


「わかった、わかった」


そう言ってクリスのひざから下りた。


ふん、この僕がそう簡単に引き下がるわけないだろうが。


クリスがほっとしている隙を見て、僕は彼のジーンズをさっと下ろした。

彼は慌ててジーンズをひっぱり上げようとしたが、彼のエレクションがこの先を望んでいるのは一目瞭然だ。


僕がそこに手をあてると、彼は恥ずかしそうにそっぽを向いた。


「ルハン、頼むから・・・」


「俺にしてほしくないの?」


クリスは黙ったまま顔を真っ赤にさせた。


僕は彼のクロッチから手を離し、大袈裟なくらいしょんぼりとうつむいた。


「俺にされるの、そんなに嫌なんだ・・・」


さも傷ついているように言ってやった。


どうする、クリス?


3,2,1・・・。


「そういうわけじゃないけど・・・」


ビンゴ!

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