With you

□5年の恨みを
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天気がよかった。

ぽかぽかと照りつける太陽が気持ちいい。

私とミカサは今日は非番だったが、することもしたいこともこれといってなかったので行く宛もなく街をぶらぶらしていた。



ミカサと2人きりで歩くのはすごく久しぶり。



普段ならエレンやアルミンも一緒だし。




最後に2人きりで歩いたのは私達が訓練兵になる前だから…もう3年以上も前だっけ。



ミカサの横は落ち着く。


なんて表現したらいいんだろう、わからないけど、落ち着くことに変わりはない。




『いい天気だねー…』



私は空を見上げた。



空のような澄みきった青色は好きだ。



太陽の光に照らされて前髪をとめている青いピンがきらりと光る。



「本当に…いい天気」



ミカサも私につられて空を見上げた。


昔もよくエレンとアルミンも含めてこうして空を見上げたっけ…

いつか自由になって壁の外で空を見上げよう、って…



あの日の約束は…いつも胸の中にある。




『しっかし…本当に人が増えたよね…』



最前線の街とは思えないほど、街は活気づいていた。


「そうね…」


ミカサが辺りを少し見渡し、答えた。


もうあれから5年経つのか…



私は…この人達の幸せを守らないといけない。


そして、巨人を全て排除しなければならない。



これは、私が生まれ持った使命だと思う。

何があっても、忘れてはいけない使命。



「マリア」


ミカサに名を呼ばれ、はっと我に返った。


『んっ?どしたの?』


私を呼んだミカサの方を振り向くと、ミカサは壁の方を指差していた。


「あれ…」


ミカサの指差す先に目線をやる。




『あ、あれは…まさか………!!』





あぁ、ついにきたか…



覚悟はできたいた。



ついにこの時がきた。



あの時の恨み…晴らしてやる。







………超大型巨人。
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