short (進撃の巨人)
□あなたの力になりたいです
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<マリア side>
「マリア!」
エレンが勢いよく扉を開けて入ってきた。
こいつの学習能力は皆無なのか?
『部屋に入るときはノックをしろ』
私はエレンに一発ビンタをくらわせた。
「いでっ!!わかったわかった!
あ、これ、薬・・・」
エレンはビンタをくらった頬をさすりながら生理痛の薬を差し出してきた。
・・・あぁ、忘れてた
ってか帰って来るの遅かったし。
『エレン帰って来るの遅かったよー。
さっきハンジさんが心配して来てくれて、そのときに生理痛の薬くれたからもう大丈夫なんだよね〜』
エレンには申し訳ないが、もう生理痛は大丈夫だったりする。
「・・・じゃぁオレの努力は・・・」
エレンは足の力が抜けて、その場に座り込んだ。
私はエレンに目線を合わせるためにしゃがみこんだ。
『まぁまぁ。
私のためにありがとね、エレン』
そう言ってエレンの髪をわしゃわしゃとかき回した。
「・・・ったく、オレがどれだけ苦労したかも知らねぇで・・・」
エレンは私から目をそらした。
・・・かーわい、
自然と笑顔がこぼれた。
『あ、そういえばエレン、お昼の訓練は?』
ふと思い出したので、聞いてみる。
「・・・ぁ」
一瞬にしてエレンの顔が青ざめた。
このあとエレンは教官にこっぴどく叱られ、罰を受けたとか受けなかったとか。
End.