short (進撃の巨人)

□あなたの力になりたいです
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<エレン side>



どうしよう、頼まれたのはいいものの、女子に頼むのは・・・なぁ・・・



オレとマリアの関係を知っている奴がいないから余計に困る。

一応言っておくが、マリアはオレの彼女だからな。

因みにこのことを知っているのは、アルミン、ライナー、ベルトルト、兵長の4人だけだ。

他の奴は知らない。

勿論、ミカサも―・・・

ミカサは家族とはいえ、恋愛のことは話せなかった。

なんか恥ずかしいし。

だから生理痛の薬が欲しいなんて言えねぇ。



まず、オレが生理痛の薬が欲しいと言った時の反応を推測してみよう。



その1.ミカサ

「エレン、あなたはいつから女になったの?」

そこから追及されて暴露。

これは絶対避けたい、いや、避けないといけない。これは絶対に嫌だ。



その2.サシャ

「え・・・いいですけど・・・どうしてエレンが生理痛の薬を?」

で、コニーかそこら辺りにバラされて、死亡フラグ。

これも避けたい。



その3.ユミル

「はぁ?お前に生理痛の薬なんて必要ないだろ?

あれか、女の辛さ分かろうって?そりゃ傑作だな!」

バカにされて死亡フラグ。

あいつにはバカにされたくねぇ・・・



その4.クリスタ

「いいよ。誰かに頼まれたんだよね?」

・・・これだ!

クリスタに頼もう!



そうと決めたオレは早速行動に出た。



クリスタを探すが、なかなか見当たらない。

・・・どこだ?

息を切らしながらキョロキョロと辺りを見回した。



すると向こうに小柄な金髪の少女・・・クリスタが歩いていた。

幸い、いつもなら一緒にいるユミルがいない。

これは大チャンス。



「クリスターー!」

オレはクリスタの名を呼びながら、彼女の元へ駆け寄った。

「どうしたの?」

クリスタはいつもと変わらない笑顔で聞き返した。

「えっ、いや、その・・・」

ここまできて言い出せない。

くそ・・・言わねぇと・・・!

「あの、さ。腹痛ぇときに飲む薬、持ってねぇか?」



言った。けど、腹痛いときって生理痛以外にもあるだろ、そっちの薬あるって言われても困る。

「いろいろあるけど・・・どの時に飲む薬かなぁ?」

クリスタ首をかしげた。

オレの推測とは違う答えが返ってきた。

・・・どうするべきだ?

でもちゃんと言わねぇと・・・な
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