僕はオトコに生まれたかった。
□拍手LOG。
17ページ/27ページ
三千世界の鴉を殺し、
誰にも知られてはいけないと、わかっていながらも猛烈に、絶叫したくなるときがある。
それでも声を殺し続け幾年。
解き放たれた衝動に、絶え間なく溢れ出る想いに、溺れそうになった。
もう哭いてもいいのだと、理解したときにはすでに遅く、一太刀振るうことが許されるならと、何度割れそうになったことか。
嗚呼、どうして。
二人の時は交わらないのだろう。
この心の蔵が冷たくなるまで。
鳴り止まない鴉が、二人を分かつ。
手を放したのはどちらだったか。
その答えは、きっとどこにもありはしない。
愛してる。
落ちた涙は、儚く消えた。
〜〜幕〜〜
過去ログ。