僕はオトコに生まれたかった。

□拍手LOG。
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三千世界の鴉を殺し、



 誰にも知られてはいけないと、わかっていながらも猛烈に、絶叫したくなるときがある。

 それでも声を殺し続け幾年。

 解き放たれた衝動に、絶え間なく溢れ出る想いに、溺れそうになった。

 もう哭いてもいいのだと、理解したときにはすでに遅く、一太刀振るうことが許されるならと、何度割れそうになったことか。

 嗚呼、どうして。

 二人の時は交わらないのだろう。

 この心の蔵が冷たくなるまで。

 鳴り止まない鴉が、二人を分かつ。

 手を放したのはどちらだったか。

 その答えは、きっとどこにもありはしない。

 愛してる。

 落ちた涙は、儚く消えた。



〜〜幕〜〜


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