短編集

□ちゅーちゅー
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『強化合宿・・・部屋割りは・・・え・・・』


琵管曖は強化合宿の部屋割りを見ていた。


全く知らないクラスの人との割り当てで曖は落ち込んだ。


『私って知らない人と話せない・・・趣味を理解できない人と話せない・・・』


曖は虐めが中学時代過去にひどくあったため、親がみかねて他県に転校している。


そのため人見知りがかなり酷く、腕フェチのことも隠す癖がある。


全く知らないし興味のない相手には無表情無口が鉄板になっている。


(大丈夫かな、私変なこと口に出さないといいけど)


曖は内心怯えていた。


強化合宿当日。


曖は仲の良い友人とグループになり、わいわい悲鳴をあげて騒いで、一日が過ぎた。


しかし、部屋に行くと曖は、つままれた飼い猫のように無表情無口であった。


『・・・』


他の部屋の人達はわいわい話しているなか、曖は話に入れずひとりで携帯を弄っていた。


「ねえ曖さん?緊張してるのかな?」


「思ったよりも無口だよね」


「もしかして態度変えてる?だとしたら感じわる〜い!あはは〜!」


笑いだした部屋の人達の声に思わず曖は部屋を飛び出した。


 
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