短編集

□メール越しの彼
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琵管曖は士傑高校一年である。


肉倉と付き合っている。


最近携帯のメールアドレスの交換をした。


『うーん、なんか質問攻めで返信しづらい』


「どうしたの?曖?」


曖の友人が話しかけてくる。


『いやー質問が多い文章って文字数多くなって返信面倒くさいな〜って』


「うわ!なにこの文章ながっ!しかも使ってる単語分かりづらいし回りくど!」


『なんかテストの文章読んでるみたいで頭ぐるぐるしてきた』


曖は笑った。


「これって腕フェチの曖が認める肉倉先輩?」


『そうだよ』


「え」


友人がメールの内容を理解した上で驚く。


『ほら、授業五分前』


「ごめんごめんまた後で」


二人は携帯をしまって席についた。


昼休みいつもの友人といつものようにに食堂に曖は来ていた。


『なんて返したらいいかな〜?』


「一言回りくどいでいいんじゃない?」


「え〜〜!そりゃ無いでしょ〜〜!ってかそっち系に興味なく見える人がこの文章書くって人って以外だね」


友人が笑っている。


『うん。私も以外すぎてびっくり』


「でも曖ってこう言うのわりかし悩まなかったじゃん。あんたの取り柄ってドライ&ドライだからさ」


友人の答えに曖ははっとした。


 
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