短編集

□ペロペロしたい!
1ページ/9ページ



琵管曖は士傑高校一年生だ。


イナサと同じ推薦入学で入学した。


そんな彼女は最も気になっている先輩がいる。


今日も柱の横からストーキングしている。


(ぁあぁ〜〜!逞しい腕〜〜!ペロペロしたい〜〜!)


曖は腕フェチである。


個性のハーピーとは無縁だが、曖は昔から異常なまでの腕フェチだった。


(あの腕でごはん五合はいける!)


曖は今日も今日とて肉倉の腕を写メに納めた。


『はーっ!幸せー!』


曖は携帯を掲げながら静かにハーピーの翼で教室に飛んでいった。


曖は昼休みの食堂で昼食後に携帯を見て惚けていた。


『ぁあぁ〜〜!最高〜〜!』


「なに?またアンタ腕撮ったの?」


『そう!極上の極上中の極上の腕フェチによる腕フェチのための腕だよ!』


曖は熱くなり、机をバンバン叩く。


「はぁ〜〜!アンタの趣味がわからん〜〜!」


「昔からコイツは人の腕しか見てないよ」


昔からの友人が高校からの友人に説明している。


『ぁあぁ〜〜!この腕ペロペロ出来たら最高なのに〜〜!』


「コイツがヒーロー目指したのもヒーローの腕を生で直視したいからって理由だけどエリートなんだよねぇ」


「それな〜〜!私にも少しわけてほし〜〜!」


そのガールズトークに視線を送っていた人を曖たちは知るよしもない。


 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ