短編集

□空腹
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『お腹空いたー・・・』


曖は剣を握りしめ、うずくまった。


トリップ訪問者を追い払う使命を果たしてからどうしようもなくお腹が空くのだ。


『ぅう・・・やることないのに食べたら太る・・・』


最近、拓也と婚約した曖は昔よりもドロドロに甘やかされ、最近腹に肉がついてきた。


『あ〜・・・!!!お腹空いた〜!!!』


曖はゴロゴロしながら叫んだ。


「そんなにお腹が空いたなら食べればいいだろう」


今日は拓也の仕事場に曖は新しいボビーの開発でテストプレイヤーとして来ていた。


『それはそうだけど・・・!!!』


「小遣いなら毎月5万与えてるだろう」


『ぬぐぐ・・・!!!拓也の馬鹿阿呆オールバックハゲーーーーーーー!!!』


曖は自分との葛藤に悪魔の囁きを唱えた拓也に毒を吐いて逃げ出した。


 
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