短編集

□水槽
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ゆらゆら揺れる。


いつもの電波の波。


今日も戦争系統の情報の処理中。


『・・・リクヤ、会いたい』


アイはそう呟く。


今日のノルマは達成した。


「帰って良いぞアイ。明日もこの調子でノルマを達成してくれ」


戦争屋のスーツを着た男が言う。


『分かった』


アイはそう言い放つと、とっとと消えてしまった。


「まるで魚ちゃん並みに捕らえ所がないな」


スーツの男はため息をついた。


「仲良くなりたいのに・・・こりゃ無理そうだ」


男も諦めて帰ることにした。


 
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