ダンボール戦機

□再開
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雨が降ってきた。


ザアサアと音を立てて雷もたまに落ちる。


スミレは、変わらずにうずくまっていた。


足音が聞こえる。


「スミレ・・・?」


その声の主は。


『檜山・・・さん・・・?私は・・・僕は・・・幻覚が見えているのかもしれない・・・』


スミレは、段々と霞む景色にそう呟いた。


「違うさ。俺は本物だ。ここでは風邪をひく。中で一杯サービスするから入ろうか」


檜山はいつもと変わらない身振りで、bluecatsの扉をあけた。


 
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