ダンボール戦機
□待っている
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『拓也さん!!お久しぶりです。悠介さんも!!』
スミレはレコーディングに追われて、結局バン達のアキハバラキングダムに参戦出来なかった。
「久しぶりだな。スミレ」
拓也が嬉しそうにスミレと握手をする。
「早速で悪いが、状況を伝えた通りに、プラチナカプセルとメタナスGXの保護のために社内セキュリティーを全面チェックしてくれ」
『分かりました。その前に、拓也さんに渡したい物があります』
スミレはCDを拓也に渡す。
「これは・・・」
『例の檜山さんの為に作った曲です。檜山に頼まれた時はとても嬉しかったんですけど・・・彼に渡せなくって。だから拓也さんに先に渡したかったんです』
スミレの発言に場がなんともいえない空気になる。
『じゃあ、私はセキュリティー全面バックアップを取ります』
スミレは席について、頭にコードを繋ぐ。
(檜山さん・・・早くこの曲と想いを届けたいです・・・でも、今はやるべきことをやります)
スミレはやるべきことを始めた。