ダンボール戦機
□待っている
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「ふぅ・・・っ」
スミレは曲がついた新曲の練習に今日も1日を費やしていた。
「いい調子ね。この調子のまま、明日のレコーディングも頼むわよ」
由美子は微笑む。
「分かりました!今日はお疲れ様でした!」
「お疲れ様。帰りには気を付けるのよ?」
『はい!拓也さんが迎えに来てくれるので大丈夫です』
スミレは荷物をまとめて、約束の場所にいく。
『バンくん達、大丈夫かな・・・』
アキハバラキングダムが近いのに、仕事が忙しすぎてちっともバン達のLBXの強化に役立てなかった。
(檜山さんも大丈夫かな・・・?)
檜山の事を思うと、少し寂しい。
今は拓也と悠介しか、スミレが頼れる人はいない。
(早く、帰ってきて下さいよ・・・檜山さん)
スミレは涙が浮かんだ顔で空を見上げた。