ダンボール戦機
□パンドラ
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研究室でアミに悠介がパンドラの操縦者と暴かれた所で警報が鳴る。
悠介はアミにパンドラを渡し、カズと共に追撃を命じた。
『・・・・・・・・・』
スミレは目を閉じて真剣に何かを考えている。
「スミレ?どうしたんだ?」
『ここの侵入経路の構造変えません?』
「な・・・」
スミレの突然の発言に拓也は驚く。
『撃退するとはいえ、一度内部に侵入を許しています。変えた方がよろしいのでは?』
「それについては私も同感だ。頭に入れておくよ」
悠介がスミレの意見を取り入れたので、拓也は何も会話の輪にはいれなかった。
スミレはバンに見られないようにオーディンの模型図を前に佐伯さんに貰ったパソコンに抽出する。
『それにしても・・・このオーディンのフォルム・・・凄い・・・』
【ファイルに保存しました。データ参照中・・・】
「待て。スミレ。オーディンを誉めるのは良いがそのデータファイルはなにに使う?」
拓也は危険を感じたのでスミレに問いつめてみる。
『後でこれと同じのを私のLBXに・・・!!』
キラキラと目を輝かせるスミレは子供らしく、とても良いのだがあまり関心は出来ない。
「無理だ。それにはプラチナカプセルの分の隙間が出来て・・・」
『だから!!それを今頭の中で計算中です!!』
「・・・言っておくが、これはバンの機体に装備する重さ重視の構造だ。クノイチなどと見た目は似ているスミレのスケルトンには大幅な修正が必要だ」
スミレはしばらくして、現実を知ったようだ。
『どうしよう・・・出来たには出来たけどデザインが変だー!!』
「だから、言わんこっちゃない・・・」
拓也はため息をついた。