ダンボール戦機

□断片
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スミレは画面に砂嵐が起こったような場所をひたすらみていた。


ザザザッと鳴る雑音のなかに誰かの声が聞こえる。


「・・・・・・スミレ・・・ザザッ」


誰かが スミレを呼んでいる。


マスターの声に少し似ている。


そうなると、これは先代のマスター?


「・・・いい子に・・・・・・・・・していたかな・・・・・・・・・はいい子だな・・・・・・・・・」


よしよしと顔の口元しか砂嵐でよく見えない人が スミレの頭を撫でてくる。


ザザザッ


場面が切り替わる。


「お前なんて・・・・・・・・・・・・えて・・・まえ!!」


さっきの人物が首を閉めてくる。


だが、さっきとは違う。


獣の目をしてよだれを垂らし、力強く首を絞めている。


苦しい。


「・・・エセ・・・・・・カエセ・・・・・・・・・・・・・・・!!」


怖い。


誰か助けて。


苦しい。


「カエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセ」


よだれを垂らしている男が狂ったように何回も単語を発音している。


気味が悪い。


痛い。苦しい。怖い。


誰か助けて。


 
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