ダンボール戦機
□断片
1ページ/5ページ
スミレが退院後、バン達に純一郎博士が生きていることを伝えた。
『あぅ・・・』
スミレは退院後から頭の調子が悪く、拓也の膝で横になっている。
「拓也、 スミレは一体なにが会ったんだ?」
檜山が苦しそうな スミレを見て告げる。
「分からない。だが、これはバグの修復かもしれない・・・」
拓也の揺れている思考に檜山は忠告をしておく。
「だが、そこまで酷い頭痛の過去だ。余程のことがない限り消したいとは思わないさ」
「・・・そうだな」
突然、 スミレの身体が仰け反る。
『あぁ・・・!!頭が・・・割れそうで・・・す!!』
彼の頭の機械からノイズが激しく聞こえる。
「・・・仕方ない。拓也、少し スミレから離れてくれ。軽く意識を飛ばす」
「待ってくれ。 スミレは今・・・!!」
制する拓也に檜山は冷静に苦しがる スミレを見た。
「・・・苦しそうな現状が悪化している。これ以上は機械が軽くオーバーヒートを起こすぞ」
頭を抑え、拓也の膝から仰け反った衝撃で床に落ち、転がる スミレは見ていて正直キツい。
「・・・分かった。やりすぎるなよ」
檜山は黙って頷き、 スミレを気絶させた。