ダンボール戦機
□どうしましょうか
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拓也は スミレのいた書物庫の地下からとりあえず出た。
「ふう・・・」
頭に手の甲を向けると、切り裂かれた傷が痛々しく残っていた。
「うっ・・・」
拓也が顔をしかめると スミレが近くによってきた。
『マスター・・・お怪我を・・・』
スミレは、一瞬悲観的な顔をして、拓也の怪我を舐めた。
「へ?・・・うわぁ!?な、な、な、なにを!?」
拓也はいきなり少女に手の甲を思い切りなめられている。
大胆な行動に拓也は一人の男として悶えた。
拓也はなにも言えずに口をパクパクさせていると スミレは口を手の甲から外した。
『人間の応急処置は舐めるとよいらしいです』
スミレは、口をパクパクさせている拓也に首を傾げてそう告げた。
「おん・・・女の子がなにしてるのさ!?」
『マスターそれは間違いです。私は人間の戸籍上、男とされています』
「え゛・・・え?お?」
拓也はしばらく思考停止した。