ダンボール戦機
□再起動開始
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「あだだだ・・・」
拓也が転げ落ちたのは、埃一つない洗浄された部屋だった。
そして、棺桶らしきコードが無数に繋がったなにかがあった。
「なんだ・・・これは・・・」
拓也は棺桶らしきものに近づく。
蓋は透けていて、病服らしきものを着た人間が入っていた。
少女だろうか。
すやすやと安堵して眠る姿に拓也は神聖さを感じた。
「・・・っ」
拓也は思わず彼女に触れたくなり、蓋を触る。
ポーンと音がなった。
【マスターと同種のDNA反応感知。再起動を開始します】
プシューと蓋があく。
「なんか・・・やばいぞ!?」
拓也は慌てふためく。
だが、次の瞬間腕に何かが絡みついた。
「なんだ!!これは!?」
ブンブンと腕を振りまくるが、なかなか離れない。
【いまから契約します】
コードの先から、メスが飛び出る。
そして拓也の手の甲を容赦なく切り裂き、真っ赤な鮮血が溢れる。
「・・・っ!!」
拓也はやばいと感じていた。
このままでは八つ裂きにされるかもしれないと。
だが、期待を裏切り鮮血をコードがある程度の量を吸い取った後、簡単に離された。
【マスターとの契約完了。再起動完了。異常なし】
カシュッと音がして少女がでてきた。