BLEACH
□HAPPY END
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「君がそう言い出すのを分かっていて判断は僕たち二人に任されたんだ。それで京楽は君が楽しそうな生活をしているのを見て辞退したんだ。菜種の姉妹で笑顔な姿は僕には奪えないと」
浮竹は苦笑いで説明を続ける。
『ええ!?どこがです!?毎日毎日忙しくて楽しくなかったですよ!?』
菜種はこころの底から思った。
「後は浮竹に任せると言われてしまってね。私としては良いとおもうんだが、菜種はさ、僕と結婚は嫌か?」
菜種は真剣な表情の浮竹に心臓が跳ねるのを感じた。
『もちろん!嫌じゃないです!』
「早く孫の顔がみたい」
『やってみせます!』
程なくして二人の結婚式は盛大に行われた。
『最近は本当に調子が戻りましたね』
「君の斬魄刀の治療のお陰だよ」
菜種は結婚後、十三番隊5席に移籍した。
今は特別休暇を貰っているため、菜種自体は流魂街に住んでいる。
今日は浮竹が休暇をとって家に帰ってきていた。
「おとうさま〜」
「おお、元気にしてたか〜?」
『ふふ、帰ってくるのを皆心待ちにしていたんですよ。山本師匠からの手ほどきや京楽さんからの特訓で子どもたちは順調に強くなっています』
菜種は走り回る子ども達を愛おしそうに見つめていた。
『たまにくるルキアは子ども達の面倒を良く見てくれますし、助かっています。たまに恋次も来て驚いてます』
「君は楽しそうだな。笑うことが格段に増えた」
『ええ。だってこうしていると、殺した皆が転生したみたいで』
「皆菜種のところへ還りたかったのかも知れないな」
浮竹の言葉に菜種は意図せず涙が溢れていた。