BLEACH

□甘い一時
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六番隊宿舎に閉じ籠りを決めている菜種の身を按じたのは浮竹だった。

『浮竹隊長!!』

会いに来た浮竹に思わず抱き付いた。

「今日も元気そうで何よりだ」

『隊長の顔を見たら元気が出ました。今日はどうしたんですか?』

「四番隊の宿舎であったときに約束しただろう?君が散々駄々をこねて連れて言ってと涙目ながらに私を引き留めて」

『ちょっとちょっと!!あれは私も子供じみてると反省しているので止めてください!!』

菜種は顔を茹でタコのように真っ赤にして否定すると頭を撫でられた。

「少しからかい過ぎてしまったね」

『むぅ〜!!』

「さて行こうか。朽木隊長にも許可を取ってるよ」

浮竹の後ろに付いていった。

久々のソウルソサイティの町並みに懐かしいと感じた。

『あんまり変わって無いなぁ』

「そうかい?君がそう感じるのならそうかもね」

茶菓子屋について注文をして一息つく。

『はぁ〜浮竹隊長とこうしてる時間が落ち着きます』

「そう言われるとまた暇が出来たら来ても良いのかと思ってしまうよ。私も菜種と会うと持病が治まる感じがしてね」

『是非お願いします』

ゆったりと二人で街を散歩したり少し買い物もした。

『今日は浮竹隊長、ありがとうございました』

「いや。こちらこそ気晴らしに付き合ってくれてありがとうと言いたい」

浮竹は菜種の手を握る。

「これは君に似合いそうだと思って。それでは失礼するよ」

小さな紙袋を菜種に手渡し、浮竹はその場を去っていった。

 
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