BLEACH
□着任
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恋次を締めた後に、ご飯を食べて寝ていた菜種が目を覚ますとそこには朽木白夜が居た。
「目が冷めたか。柿本菜種」
『・・・可愛い部下が怪我をして私を殺しに来たんですか?朽木隊長』
菜種はまだ腹の虫が暴れているので皮肉を言う。
「そうでは無い。部下が無礼な事をしてすまなかった。あやつも副隊長だからと言って向かわせた私のミスだ。許してくれぬか」
『・・・仕方ないですね隊長。今回ばかりは水に流してあげましょうか』
菜種はそっぽを向いて言った。
「その件についてもすまなかった」
『・・・』
「私が反対した者の一人だ。部隊を全滅させた人物をまた同じ部隊に所属して良いのかと失態をまた繰り返すのでは無いのかと独断と偏見で発言してしまった事を許してほしい」
『・・・』
菜種は予測はしていたが無言を貫き通す。
「・・・」
長い沈黙が続いた。
沈黙が破られたのは白夜の部下が任務の事を知らせ、彼が応じた事により居なくなった後だった。
『はぁ・・・』
こうなる事だと予測してはいたが、落胆する気持ちはどうにもならない。
『お饅頭食べたいなぁ・・・』
菜種は冷たい茶を啜りながらそう呟いた。