BLEACH
□HAPPY END
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『すみません。えっと・・・春水さん・・・?』
「おもったよりも良いね。良いよ菜種ちゃん」
京楽はぐっと何かを堪え、菜種をお姫さま抱っこして歩いていく。
「と言うわけですまないね。朽木隊長さん。この子は僕のだから」
部屋の扉を開くと廊下の隅にうで組をした朽木隊長がいた。
「フン。何を勘違いしているか知らぬが私は興味がない。私が来ていたのはこ奴がいつ暴れだすか心配だった訳だ」
瞬歩で朽木白夜は消えていった。
「あちゃ〜失恋の戯れ言は鋭いねぇ・・・一番八番隊に復帰するの猛反対した人が何を今更・・・」
『え』
「意外かい?山じいも山じいが髭の中で飼ってるリスもびっくりなくらい反対した人物だよ」
京楽の返答に菜種は盛り込まれた冗談で笑ってしまった。
「戻ろうか。八番隊に」
『はい。春水さん』
お姫さま抱っこで見せびらかす様に帰るのは人生の中でこの上ない幸福だった。
程なくして結婚は認められ、菜種は八番隊十五席として現隊復帰した。
理由としては総隊長の後継者を身籠り育てるなかで後方勤務がよいと見解で京楽も菜種も双方納得した結果だ。
数ヵ月後、懐妊した菜種は休暇を貰い、流魂街にある二人の家で京楽の帰りを待っていた。
「ただいま菜種ちゃん」
『おかえりなさい春水さん』
菜種はぎゅうっと京楽に抱き付いた。