ドラゴノーツ
□息子の恋の行方
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息子のメラウは心を入れ直したカズキの元にいた。
『飯が出来たぞ。起きろカズキ』
メラウは昼間になっても起きないカズキの部屋に向かう。
『おい!起きろカズキ!』
ガチャリと開けると、カズキが慌てて着替える姿が目に入った。
「ご、ごめん。仕事の疲れかもしれない」
カズキはワタワタと着替えるため、服がヨレヨレだった。
『しっかりしろ。カズキは俺のマスターなんだから』
ヨレヨレの服装をメラウはしっかりと整える。
『だから休みだからと言ってヨレヨレ服を着るな。休むことに関しては何も言わないが』
「ありがとうメラウ」
微笑むカズキをメラウは抱き締めキスをする。
するとカズキは真っ赤になっていた。
『私の愛しいカズキ』
耳元でメラウが囁けばカズキの腰はあっけなく砕けた。
「メラウ!もう、ごはん食べてから!」
メラウを押し返すカズキを見てメラウはニヤリと笑った。
『ウィドーに頼まれたからな。カズキの事をよろしくと』
(恋愛の事も私がリードしてやる)
ニヤリと笑うメラウの言っていることは、勿論そんなものはでっち上げに過ぎなく、ただ元のカズキがメラウのストライクゾーンなだけである。