ドラゴノーツ
□結団
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『マザー、いやタナトス』
メロはアヴニールの作戦指令室から自分の母親であるタナトスの顔を見ていた。
「大丈夫かい?メロ。メラウから大分疲れていると聞いたんだが」
ライナがメロの肩に手を置く。
『大丈夫よ。タナトスの顔見たら怒りでそんなこと忘れちゃった』
メロは微笑んだ。
『ライナ。頑張って』
メロはライナの背中を押した。
作戦指令室にてアイギスでタナトスの後頭部を撃つと言う大胆な作戦だった。
「母さん」
『なに?メラウ?』
「ジンとカズキが来るよ。それとアルトムも」
メラウはメロの袖をきゅっと掴んだ。
『そう。アルトムが。私も頑張ろう』
メロが気合いを入れるために頬を叩く。
「母さん、僕に乗る準備しといてね」
『え〜、私がメラウに乗るのじゃ駄目なの?』
「駄目。お母さんのドラゴン形態じゃ力が圧倒的に他のドラゴンより無い」
メロがメラウに聞くと即答された。
『ちょっとそこまで言われるとムカつく』
メロはメラウの頬をつねった。
「痛い!」
『これはお母さんとしてのしつけ。罰として受けなさい!』
作戦指令が終わるまでしばらくメラウの顔をメロはつねってた。