ドラゴノーツ

□誕生と別れ
1ページ/4ページ


メロ達は潜水艦で内部に入り込んだ。

ノザキ教授から腕輪を渡される。

CSS中和デバイスで、発動すると、タルタロス内でもコミュニケーターの能力が使えるようになるらしい。

とにかくメロはそんなことより、卵が産まれるか産まれないかそわそわしていた。

『産まれそう・・・待って・・・瞬き待って・・・』

メロの問いかけに答えるかのように、卵の中のコミュニケーターは瞬きの時を我慢していた。

そして、ノザキ教授とラウムの激しい戦闘。

とにかく孵化を早めるような事態に、卵を撫でながらメロは待って待ってと念じた。

どうにかそんな中ライナ達のいる部屋のロックを解除した。

そして、卵が盛大に割れた。

『あぁ!まだ名前決めてないから待ってって・・・あぁ・・・』

メロはシュンとした。

そして、孵化したのに関わらず、服を着ていた。

「母さん、それは無理。お母さんの危険な中でお父さんいないのに、誰が守るの」

『えっ、なんてしっかりした子なの』

「そりゃ母さんが主に戦っているときに腹にいたらお腹になんていられないでしょ」

メロは目元はライナ似の息子に睨まれた。

「大丈夫だよ。メロ。名前は決めてある。メラウだよ」

「メラウ・・・名前ありがとうございます。お父さん」

そして、しっかりした逞しい息子が加わった中、奪還作戦がまた再開された。

 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ