ドラゴノーツ
□現実
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ドラゴノーツの生活は一変した。
上層部が下した決断でドラゴノーツは廃棄。
ドラゴノーツは追われる身となった。
『えい』
メロは迫り来るアガシオンを華麗にワイヤーで引きずり込み吸収していく。
メロが吸ったアガシオンは故に100体以上に昇る。
それでも尚、アガシオンを投入し続ける上層部に対し、ひつこいと三人は感じていた。
追ってはアガシオンを失い、後退していく。
そして、三人は雨宿りできる穴を探し、隠れた。
『熱い・・・』
「ここ最近は吸収しすぎだメロ。急激なエネルギー源の制御が追い付いていないんだ。なるべく休んでくれ」
「なにも出来ないのがもどかしい!メロだけに押し付けてしまって!」
ハウリングスターは地面を拳で叩く。
『いいの。マザー・・・タナトスに対抗するにはたくさん・・・力を・・・つけとかないと・・・』
メロはハウリングスターの肩にもたれかかり、眠りについた。
「最近の彼女のステータスは右肩上がりで延びている。アガシオンを素手で殴って気絶させるくらいの力まで。凄いな」
「俺もそんな能力が欲しい。そしたら負担を減らせるのにな」
ライナはハウリングスターの耳元で囁く。
「上層部が狙っているのは確実にオリジナル素体であるメロだ。また来たら僕らが囮になるよ」
「当たり前だ。メロは・・・妊娠している」
ハウリングスターの返しにライナは驚いた。