ドラゴノーツ

□依存
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メロは新小笠原まで飛ばされてしまった。

通信機でライナに現状を伝える。

「メロ、進化のスピードについていけなかっただけだ。今回は指令からもなにもお咎めなしだ」

『分かったライナ』

メロはとりあえずオストルムの背中を降りた。

ひとっとびしようとすると、オストルムが急にドラゴン形態からコミュニケーターに変化して、メロを捉える。

『離して。オストルム。私は貴方の命令に賛同しないわ。だから協力出来ない』

「そんなもの分かっている」

オストルムは抵抗するメロを組み敷いた。

「分かっているがお前は誰にも渡せぬ」

『なに・・・それ』

「レゾナンスした人間の記憶だ。それにお前が強く反応した。だから強制的にも連れていく」

メロは必死に抵抗したが、関節が外れそうになるので、無理だった。

『離して!』

メロが叫ぼうと、依然としてオストルムはメロの拘束を解かない。

オストルムは不意にメロを抱き上げ、自分の胸のなかに納めた。

「レゾナンスした人間の記憶が一番強かったのはこれだ」

オストルムはメロにキスをした。

メロは流れ込んできた記憶に目を見開いた。

「メロから離れろォオォオォ!!」

上からハウリングスターが降ってきて、メロを回収した。

 
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