ドラゴノーツ

□寒い
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『見つけた』


メロはギオを誰よりも早く見つけ、武器を構えて突っ込んだ。


「お前は誰だ!?」


ギオはメロを見て武器を構える。


『私は名乗るほどの者ではない。ただ捕まればいいの!』


メロは刃を降り下ろした。


「くっ」


ギオは素早く、的確なメロの猛攻を防ぐしか出来なかった。


『はぁ!!』


メロの一閃がギオを吹き飛ばした。


『ごめんなさい。貴方に罪はないけれども』


メロはギオを突き飛ばした壁に迫るも、後ろに殺気を感じ、構える。


ギオが上から降ってくる。


「そこをどけ!!」


メロは武器を構えていたが、前方に足蹴りで吹き飛ばされた。


『うぅ・・・』


「お前は敵なのか?味方なのか?」


ギオはメロの事をジンから聞いていた。


『私は・・・』


「ジンはお前にトアを解放してほしいと頼まれたと言っていた。お前は味方なのか?敵なのか?」


ジンは刃をメロに突き立てて問いかける。


『私は・・・っ』


「トアを守りたいなら行動を共にしてほしい」


「よくもメロを!!」


ハウリングスターが天井からギオに槍を構えて降ってくる。


ギオはメロを腰に抱えて飛び退いた。


「お前はどっちなのかハッキリするまでついてきてもらうぞ」


『えぇえぇええぇ!?』


「メロを返せーーーー!」


メロは必死にばたつくも、ギオにがっちり腰に手を回されて緩むどころか締め上げられる。


「お前はメロと言うのか。とりあえず切り抜けるぞ」


『えぇえぇええぇ!?ハウル助けてーーーー!!』


「メローーーー!!」


メロはなんだか訳のわからないままにギオにさらわれた。


 
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