ドラゴノーツ
□それでも時は止まらない
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ライナの指示でドラゴノーツが一カ所に集まることになった。
血と涙が混ざり合った液体が、コンクリートに染みず、水溜まりを作った。
『行かなきゃ』
メロはのろのろとスピリタスを追った。
ライナの指示を初めて無視した瞬間だった。
スピリタスは次に、オリジナルドラゴンである、トアを攻撃していた。
メロは気を取られているスピリタスの頭を思い切り、大剣の刃先でぶん殴った。
スピリタスの鮮血が空に舞い散る。
「メロ!まだスピリタスの処分の処遇は決まった訳じゃない!止めるんだ!メロ!」
耳元で喋るライナの言葉は全くメロに聞こえていなかった。
「たす・・・けて・・・メロ」
自分に助けを求めるスピリタスの要望にメロは全力で応じた。
「ころして」
『ぁああぁぁあぁあ!!!!』
メロは暴れるスピリタスに何度も何度も大剣の刃先を全力でぶつける。
「止めるんだ!メロ!」
「ライナ!アクチュアライズの許可が出たぞ!」
耳の内線モニター越しにアキラの声が聞こえた。
だが、今のメロには、スピリタスの声の方が強く響く。
『いまころすよすぴりたす』
メロはアクチュアライズをした。
同時に、トアもアクチュアライズをした。
トアより先に、メロはスピリタスの喉元を咬み千切らんばかりに、食らいついた。
「ころしてメロ」
『一緒にいこう。一人じゃないよ。スピリタス』
メロは噛む力を強くして、スピリタスの首から、血液を更に出す。
大気圏に突入しようとメロは加速する。
すると、ヘリコプターから、ミサイルがメロとスピリタスに襲いかかった。