ドラゴノーツ

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ISDAのスペースシャトルで宇宙コロニーに来ていた。


コロニーの扉が開くと、おっとりとした顔つきの女性が、ライナにハグをした。


「久しぶり。Ms.ハバラギ」


「本当に久しぶり。ライナ様。ようこそヴリトラユニットへ」


メロは少しハバラギのハグに嫉妬と劣等感を覚えた。


『・・・』


ムスッとして、メロは髪の毛を弄った。


「あら?貴女がグラウドさん?こんにちは。私はオトヒメ。事情はよくイツキを通して聞いてるわ」


オトヒメはハバラギ・イツキに瓜二つな顔立ちをして、メロはビクッとした。


『びっくりした』


メロは驚いた顔をした。


「ムスッとしていたけれど、もしかしてイツキに嫉妬してたの?」


オトヒメの問いにメロは少し頬を紅く染めた。


『秘密』


「あら?おせまさんなのねグラウドさんは」


『二人だけの秘密』


メロはオトヒメの服を掴んで見上げ、指を口に当てる。


「・・・」


オトヒメは笑顔のまま、後ろにそのまま倒れた。


「オトヒメ!?大丈夫!?」


ハバラギがオトヒメの顔を抱き上げる。


「グラウドちゃんに悩殺されたの・・・今のは反則技よ上目遣いなんて・・・グラウドさ・・・」


ガクッとオトヒメは意識を飛ばした。


「・・・恐ろしい子ねメロさんって」


『・・・オトヒメになにがあったの?ライナ』


メロはライナの服の袖をちょいちょい引っ張った。


「君があまりにも可愛いからちょっと倒れただけだよ」


『・・・私は可愛くない』


メロはそっぽを向いた。


「可愛いよメロ」


『可愛くない!』


メロはライナの囁きに強く否定した。


「ライナ様の言うとおりですわメロさん」


嫉妬したハバラギに言われて、メロの顔が真っ赤になる。


『可愛くないっ!!可愛くないもん!!』


メロは駆け出した。


 
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