ドラゴノーツ
□嫌われ者
2ページ/11ページ
「え?泊めてくれって・・・マキナいいよな?」
玄関先でアキラとライナはメロのことで話し合っていた。
「別に私はいいけど・・・よろしくねグラウドちゃん」
マキナはリビングから出てきて、メロに微笑みかけた。
「では、よろしく頼むよアキラ。何かあったら呼んでくれ」
ライナは玄関から立ち去った。
「まあ、あのハウリングスターがねぇ・・・」
アキラは顎に手を当てて、からかうような顔をする。
『彼にはどう接したらいいのか私・・・分からないの・・・でも彼が混乱してるのが解る。彼にどうしてあげればいいの?』
メロは招かれたソファーに座り、俯く。
「焦らないでグラウドちゃん。彼だって分かってるはず。きっと時間が解決してくれるわよ」
マキナがメロの背中をさすりながら言った。
「まあ、難しいことは置いといて、飯でも食おうぜ」
アキラがにかっと笑い、メロはなされるがままになった。