ゾイドジェネシス
□サクサ村
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野良ゾイドは目をハートにして真矢を取り囲んでいた。
『時空の神様・・・これが私への罰ですか・・・?』
あまりにも早い展開に、真矢は頭を抱えた。
『さようなら・・・我が人生に一変の悔いなし・・・』
真矢は手を組み、一思いに祈る。
(前略天国のお父さんお母さん私幸せでした・・・)
野良ゾイドがにじりよってきて、とうとう最後だと思ったとき、見覚えのあるゾイドが突っ込んできた。
「マヤちゃん!大丈夫!?」
それは、ロンとロンが乗っているバンブリアンだった。
ロンは野良ゾイドを次々となぎ倒し、真矢を回収した。
『どうして・・・せっかくこの世界の歪みをなくせたのに』
「出来ないよ・・・だってマヤが・・・ごにょごにょ・・・」
ロンはそっぽを向いて何かぶつぶつ言っていた。
『なに?ロン?』
真矢がロンの顔を覗き込む。
「なんでもない。さあ、今日は遅いから村に帰ろう」
結局話をはぐらかされてしまった。