ゾイドジェネシス
□実際体験してみると違うものだ
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レッゲルを運べる分だけ貰い、真矢は帰還した。
『はぁはぁ・・・疲れた・・・物凄く疲れた・・・』
真矢は汗だくになりながら、レッゲルの入った袋をラ・カン達に渡した。
『ちょっと脱ぐ・・・』
真矢は制服のブレザーとセーターを脱ぎ、首元を緩めた。
「ぶふぉ!?」
レッゲルの袋を渡し終わったロンが真矢の前を通り過ぎようとしたとき、口から何かを吹き出した。
『あっつい!』
真矢ははだけたシャツをパタパタさせる。
「ちょ・・・マヤちゃん!下着・・・透けてる・・・」
ロンが赤面しながら、真矢にそう伝えてきた。
『ごめん・・・でも、もう少しだけ・・・あっつい・・・』
真矢は謝りながら扇ぐ。
ロンがちょこんと真矢隣に座る。
『ん・・・ロン私汗臭いよ・・・』
「いや・・・気にならないよ。それより、前のアジトでの事件みたいな事があったら大変だし」
ロンは照れくさそうに真矢に言った。
「手伝って!ルージが大変なの!」
レ・ミィの声が聞こえた。
『疲れたからもう少しここにいる・・・』
「ご苦労様。僕もここにいるよ」
二人で空を見上げた。