ゾイドジェネシス
□実際体験してみると違うものだ
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レッゲル切れで、ルート一行はハラヤードに戻った。
そして、一行の中で顔をディガルドに知られていない真矢が中から直接レッゲルを調達することになった。
ルージもレッゲルを調達することになっているのだが、サポートと採れなかったことを懸念して、真矢が出た。
王宮の中で、ハーラに迎え入れられた真矢はレッゲルを巡る話し合いで、時間がかかると言われ、ぶらぶらしていた。
そこでひときわ目立つ、金髪の男性に出会った。
「こんにちは。君がレッゲルを提供してもらいたいというマヤくんかね?」
『はい。そうですけど』
真矢は身構えた。
「そう堅くならないでくれ。私もそう酷な者ではないよ」
『そうですか・・・』
(スーツダサい・・・気を抜いたら吹きそう・・・盛大に)
真矢はザイリンを見て、身構えたのは、スーツに吹きそうだった理由だった。
『あの・・・それでニッケルはどうなるんですか・・・?私の村のゾイドは少しのレッゲルでいいんで』
真矢はザイリンに質問する。
「ああ。その話なら大丈夫だ。さっき話をしてきたよ。好きなだけ持ってくといい」
『ありがとうございます・・・!あの・・・その・・・』
「ザイリンだ」
『ありがとうございますザイリンさん!』
真矢は女優にでもなれそうなほどの素振りを見せた。
レッゲル貰うべく、真矢は行こうとすると、ザイリンが真矢の腕を掴んだ。
「少し、待ってくれないか」
『何でしょう?』
ザイリンは少し何か言いたげだった。
そして、ザイリンは真矢の手の甲にキスをした。
「ここまで綺麗な女性に出会ったのは初めてだよ。またどこかで出会えるのを期待してもよろしいか?」
『はいっ!』
ザイリンの瞳に射抜かれた真矢は赤面しつつ、頷いてしまった。
(やばいやばい・・・私にはロンがいるのに・・・少なくとも服のセンスはこの世界ではロンが上なんだ・・・)
真矢は高まる心臓を沈めるように走り出した。