ゾイドジェネシス

□山のアジト
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『ふふん〜♪ふん♪はい♪次の人!』


治療中の人は半数ぐらいに減っていた。


(ロン格好いいロン格好いいロン格好いい!!!!)


治療している当の本人は上の空だ。


(幸せだけど、私はあくまでも傍観者でないといけない・・・)


真矢はこの世界が異世界だと知ったとき、あまり感情的になってはいけないと分かっていた。


でないと、いざ自分の世界に帰った時、虚無になってしまう。


真矢はそう悟った。


(だから、今はメインキャラクターとキーキャラクターにあまり気に入られては駄目だ。この感情を秘密にしておかないと)


この世界の住民はさっきの真矢の意味不明な行動にも深く突っ込まない人達で助かった。


(悟られては駄目だ。私は帰れなくなる)


真矢はそんな気がした。


 
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