ゾイドジェネシス

□治癒能力開化
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ロンはお盆を落下させる。


お茶碗などは割れなかったが、ロンは真矢の肩を掴む。


「君は・・・旧きから伝わる、輝きの巫女・・・なのかい?」


『え・・・?分からない。私は・・・輝きの巫女なんかじゃない・・・』


真矢は力無く首を横に振る。


「でもその力はまさ巫女のものだ。母ちゃんが昔良話してくれた巫女のものだ」


怪我人だった人が言う。


「巫女が現れてその巫女のパートナーとなる人物は必ず大量の幸運にみまわれるとも言っていた」


『・・・どうでもいいけれど。私は巫女なんかじゃない。ただいきなりこの力が使えた。それだけよ』


真矢は動揺していた。


(どうしよう・・・このままじゃ、本当に元の世界に戻れなくなりそう・・・)


「大丈夫。僕がついている。いつだってこの世界にいる間は守って上げるよ。心配は、いらないよ」


ロンは真矢に耳打ちした。


『でも・・・』


「今は君の力を頼りにしたい。僕だって治療を対処仕切れてないんだ。マヤちゃん、君を頼ってもいいかな?」


(うっ・・・まずい・・・超格好いい・・・!!)


真矢はロンの格好良さに思わず頷いてしまう。


「じゃあ、ここの怪我人の治療をマヤちゃんに頼んでもらうよ」


ロンは真矢の耳元から離れて話す。


(耳が超幸せ・・・天にも登れそう・・・)


真矢はロンの格好良さに一人、悶えていた。


 
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