ゾイドジェネシス
□治癒能力開化
1ページ/2ページ
『アデッ!?ここは・・・』
転がってたどり着いた先は、怪我人の治療室だった。
呻き声をそれぞれ上げて、痛みを堪えている。
『・・・・・・』
(こうして間近でみるととても痛そう・・・)
真矢は怪我人に触れてみた。
『大丈夫ですか・・・?私に出来ることがあったら言ってくださいね』
真矢は怪我人に話しかける。
「姉ちゃん・・・ロンが運んできたって聞いている・・・ロープで縛られてないってことは・・・うっ・・・敵ではないんだな・・・」
真矢は怪我人に寄り添う。
すると、暖かい光が手の平から灯される。
「あったけぇな・・・姉ちゃんの手・・・母ちゃんを思い出す・・・」
真矢の触れた包帯から血が消えていく。
(え・・・なんで・・・)
『安心したなら良かったです。私にはこれしか、出来ないから・・・』
目の前の怪我人がみるみるうちに癒えていく。
「痛みが・・・和らいでいく・・・怪我が治ったみたいに・・・」
光は輝きを増した。
すると、体中の痛そうな怪我が全て治っている。
「動けそうだ・・・よっこらせっと・・・あれ?」
怪我人だった人は?を浮かべる。
「本当に怪我が治っている・・・!?」
怪我人だった人は包帯を取り始める。
すると、傷はひとつもなかった。
打撲も骨折も完治していた。
「すげぇよ姉ちゃん・・・」
『嘘・・・』
真矢は唖然とする。
「マヤちゃん。こんなところにいたのか。安静に・・・」
ロンも怪我人だった人をみて唖然とする。
「え・・・」
その場は騒然とした。