ゾイドジェネシス

□憧れの貴方
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『えぇえぇん!!!!えぇえぇん!!!!』


文字通り子供のように真矢は泣き出した。


「ちょっ!?えぇえぇ!?待って!!泣かないでくれ!!頼む!!」


あまりにもロンと真矢の二人とも状況が理解できていないが、ロンが歩み寄る。


『こ、来ないで!!!!いやだ・・・嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!』


真矢は後ずさりした。


「本当に待ってくれ。僕も君のことが何者か分からないんだ。とりあえず、君がここにきたいきさつを話してくれないか?」


ロンは優しく真矢に話しかける。


だが、異世界にトリップした真矢には実弾の威力を間近に体験したことが、恐怖に刻まれた。


『怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!私はただ帰りたいだけなのに・・・!!なんで、なんでこんなこと、されないと、いけないのよ!!』


後ずさる真矢を見たロンは苦笑を浮かべ、真矢を抱きしめる。


「帰りたいなら、落ち着こう。僕も最善の手は尽くす」


ロンは真矢の頭を優しく撫でてしばらくの間、なだめていた。


 
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