ゾイドジェネシス
□目覚めたらそこは
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『はぁ〜♪ロン格好いい〜!!』
私こと天野真矢は定期的に見たくなるゾイドジェネシスをアパートの中でひっそり見ていた。
真矢は昔見たときに衝撃を受けたのをよく覚えている。
それ以来、男の子に劣らず真矢は機械物にはまっていった。
『ロンッ!!格好良すぎてあの眼鏡割りたい!!』
真矢はかなり長年愛したキャラなので、ロンを愛でる方向が逸れてきている。
『眼鏡を石と石の間に挟んで木っ端にしてロンを泣かせてやりたい・・・っ!!』
真矢はゴロゴロと床に転がる。
しかし、しばらくするとゴガンッと良い音を立てて壁に頭をぶつける。
『アデデデデ・・・これ以上頭悪くなったらアカン・・・』
真矢は頭をさすりながら、パソコンを閉じた。
そして、部屋の電気を消して布団に入る。
『明日も学校だからきちんと寝ないとね・・・あ〜!工業学校楽しいけどロンに会えないのが寂しいよ〜』
ゾイドの影響で、工業大学にいる。
成績は真ん中地点なので、とても良いとは言えない。
しかも、最近は最高学年の最後と言うだけあって、かなり授業もハードだ。
正直、赤点ギリギリを最近は走っている。
『・・・単位やばいし、ゾイドなんて見てる暇ないよね。ネットの電源明日から止めよう』
真矢は適当に携帯を弄って寝た。
まさか、これが最後の晩餐会なんて思いもしなかった。