テイルズ
□ガラム
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『ガラム港・・・懐かしい・・・』
エミリーは船から飛び出して、港の陸地に足を踏み入れる。
「エミリー、ガラム港になにか思い入れがあるのか?」
『思い入れもなにも、ここは初めて儂が傭兵として派遣された場所じゃ。武器はここで手に入れたも同然じゃの。マスターのアルヘイムが最初に選んでくれた儂の武器・・・』
エミリーは懐かしそうに銃を撫でる。
「・・・俺と同じ・・・だな」
リカルドは目を伏せた。
『何をそんなに後ろめたそうにしてるのじゃ?』
エミリーはリカルドを心配そうに見上げる。
「・・・いや、なんでもない」
リカルドはどこか悲しそうな瞳で前に進んで行ってしまった。