テイルズ
□サクヤ
1ページ/10ページ
古墳を進んでいくと壁画があった。
エミリーはつまらなそうにみんなの話を聞いていた。
「エミリーさんなんだかつまらなそうに聞いてるね」
ルカがエミリーの機嫌を伺うように聞いてくる。
『む・・・まあ、知っていたことじゃ。なんせ儂は僧侶の所での依頼が度々あったからの。その仕事で古い誰にも読めない文献で知ったのじゃ。同じ話をされて退屈で欠伸が出る』
エミリーはくぁっと欠伸をした。
「流石だねエミリーさんは」
ルカがキラキラした目でエミリーを見る。
『まあ、それほどでもないがの』
「でも、物知りなのは羨ましいよ」
ルカにそう言われるとエミリーは微笑してしまう。
『ルカは知識に対して強欲じゃの』
「そうかもしれないね。さ、先に進もう」
ルカの後をエミリーはついていった。