テイルズ
□全部分かってる
1ページ/4ページ
「さあ、こっちよ。この下が教団の図書室になっているの」
アンジュが大聖堂の前の柱で止まる。
「この下って・・・柱しかないじゃない。どこが入り口なのよ?」
アンジュが柱のスイッチを押す。
エミリーは目測通りだと心の中で頷いた。
「へ〜、まるで秘密基地みたいだね!」
「まるでもなにも本当に秘密だから」
『まあ、儂も個人的に自分の前世を探るためにここの大聖堂のシスターになりすましてここから古い文献を拝借してた時代もあったな。やはりと睨んでいたが、変わってないな。ここのセキュリティー。アンジュ。もうそろそろ変えた方がよいな。モブバルドにも感づかれたからの』
エミリーの問いにアンジュは苦笑する。
「そ、そういう話は私達の分野ではないの・・・アハハハッ・・・ではいきましょうか」
アンジュは投げやりに話をずらして図書室への扉を開けた。
(ここの大聖堂大丈夫かの?)
エミリーは少し心配になってきた。