テイルズ

□全部分かってる
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「さあ、こっちよ。この下が教団の図書室になっているの」


アンジュが大聖堂の前の柱で止まる。


「この下って・・・柱しかないじゃない。どこが入り口なのよ?」


アンジュが柱のスイッチを押す。


エミリーは目測通りだと心の中で頷いた。


「へ〜、まるで秘密基地みたいだね!」


「まるでもなにも本当に秘密だから」


『まあ、儂も個人的に自分の前世を探るためにここの大聖堂のシスターになりすましてここから古い文献を拝借してた時代もあったな。やはりと睨んでいたが、変わってないな。ここのセキュリティー。アンジュ。もうそろそろ変えた方がよいな。モブバルドにも感づかれたからの』


エミリーの問いにアンジュは苦笑する。


「そ、そういう話は私達の分野ではないの・・・アハハハッ・・・ではいきましょうか」


アンジュは投げやりに話をずらして図書室への扉を開けた。


(ここの大聖堂大丈夫かの?)


エミリーは少し心配になってきた。


 
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