テイルズ
□依頼
2ページ/3ページ
リカルドとエミリーは依頼主のアルベールと言う男の行けつけのバーに来ていた。
『お酒が飲みだいのじゃ〜』
エミリーがうなだれていると、アルベールが来た。
「やぁ。君らが依頼を承けてくれた?」
「そうだ。俺はリカルド。こっちはエミリーだ」
アルベールは拍手をした。
「いや〜。有名な傭兵がふたりも。僕は感激だ」
だが、眼鏡の奥では目が笑っていない。
「さて。本題に入ろう」
アルベールが真面目な表情になる。
「リカルド。君は転生者か?エミリー。君もだ」
二人は顔を見合わせてYESと答える。
「ならいいんだ。安心して話を進められるよ」
『・・・一体なにを企んでおる。貴様』
「いや。この依頼自体が転生じゃないと不味いんだ」
アルベールの説明に二人は更に警戒した。
「アンジュ・セレーナを・・・オリフィエルを探して欲しい。彼女だけを連れてきて。これは絶対だ。他の彼女を縛る奴らは皆殺しにしても構わない」
アルベールの命令に二人は頷くしかなかった。