テイルズ

□レグヌム
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『ぬぎぁぁぁぁぁあ!!!!!!?』


エミリーは乙女らしからぬ声で空から落ちる。


落下した所には数名ほど人がいたらしく、何かの上に落下した。


『あででで・・・場所は特定するものじゃの』


エミリーは腰をさすりながら上半身だけ起きる。


どうやら、人に突撃するのは避けたようだ。


「な、なによコイツ・・・」


「それよりコーダ!コーダ大丈夫!?」


弱々しい少年と強気な少女のようだ。


どうやらエミリーは尻の下になにか敷いていたらしい。


『ん?これを敷いていたらしいの。すまないのぉ』


尻の下の動物を引っ張り出す。


「い、痛いんだぞ・・・しかし・・・」


コーダというミューズ族の生物は頭に星を散らしながらも生きていた。


『まぁ、ミューズ族の輩は天術かけんでもほっとけば治るじゃろ』


天術と口にした瞬間、二人の顔つきが明らかに変わった。


「あなた・・・天術が使えるの?」


『貴様等の上をいく天術も待ち合わせておる。天術がそんなに珍しいか?ん?』


エミリーが聞き返すと、二人は固まる。


「じゃ、しゃあさ、私達についてきてくれない?」


「僕達じゃ心ともなくて・・・」


困った様子の二人を見てスフニャートは考える。


『一つ質問いいのかの?』


「な、なんですか?」


『お前ら帝都の少年スパイ達か?』


帝都レグヌムは転生者を取り締まる法律が出来たらしい。


エミリーが疑うと、二人は横に首を激しく振った。


「そんなわけないじゃない!!なんな奴らと一緒にしないで!!」


「ぼ、僕達逆に追われているんです!!」


二人の返事をきいてエミリーは安堵する。


『それでは、協力してやるかの。若いものと一緒におると退屈しなさそうじゃ』


エミリーは二人についてくことにした。


 
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