ダンボール戦機
□バグノイズ
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作戦プランは最後に拓也のチェックが入り、 スミレはシーカーで待機になった。
『はぁ〜・・・』
スミレは溜め息をついた。
正直、海道邸に行きたかった。
自分のどこかの機能が行けと言っていた。
『なんで・・・私が・・・』
スミレはがっくりと肩を落とす。
「しょうがないさ。あたいらはここをきちんと守らないと・・・!!」
矢沢リコが拳を作り、 スミレを元気付ける。
『でも・・・最近マスターがいないと胸のどこかが軋むんです・・・』
スミレの言葉にリコは驚く。
「あんた・・・それは・・・」
『?何でしょう?』
スミレが頭に凄く?を浮かべているのを見て、リコは言うのを躊躇う。
『軋んで・・・寒くて・・・痛くて・・・苦しい・・・この感情は過去の記憶にあったような気がします・・・』
「いってあげて」
スミレの答案をどう返していいのか悩んでるリコに変わり、ミカが答える。
「あなたは・・・その感情を思い出して上げて。きっと今感じているものがあなたにとって重要だから・・・」
リコは スミレの手を取り、語りかける。
「きっとその寒さも暖かくなるはずだから。ここは私達が守る。だから行って。思い出して」
スミレはリコの言葉を信じ、飛び出した。