短編集
□唇を噛む癖
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『え〜』
曖はガンダム捕獲編隊のフラッグファイターの管理責任者に気づけば回されており、何故か昇格され中佐になっていた。
「上の決定だ。よろしく頼むよ琵管中佐」
『そろそろ転職考えますよ・・・?』
曖は直属の上司に言った。
「激化しているんだ。上層部も大分あわただしくなっている。上手にやりくりできる奴が待遇されるのは仕方ないだろ?」
『だからといってなんでフラッグファイターの管理責任者なんて・・・エーカー中尉にやらせればいいでしょう』
曖は長い揉み上げを弄る。
「彼はおっちょこちょいだからな。上層部も心配なんだろ。ガンダムに対する情熱はいいんだがな」
『それですよ。手に終えない人を私になんでもかんでも押し付けないで欲しいものです!!!』
曖は思いきり頬を膨らませた。
「拗ねるな中佐。サポートくらいはしてやる」
『じゃあ今度焼き肉奢ってください』
「昇格祝いにでも食えるだろ?」
『じゃあ高級なチョコ下さい』
「だからそれも昇格祝いになっちゃうだろ」
『ムキーーーーーーーー!!!なんでもかんでも昇格祝いに昇格祝いにーーーーーーーー!!!』
曖が激しく上司の肩をつかんで揺らした。