短編集
□唇を噛む癖
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『はぁ〜疲れた〜』
曖は寮に戻ってベットにダイブした。
『もうなんなんだか。ポート守れないなら自分達の護るべき民家を見殺しにしてるじゃん。ガンダムを捕獲する以前の問題〜!!!』
未だに曖は隊員の模擬戦音声を思い出して苛々していた。
『明日もガンダム捕獲編成の隊員。模擬戦指導・・・はあ〜!!!日本に帰りた〜い〜!!!』
曖はグダグタ言ってると風呂の時間が無くなるので入って寝た。
翌日の模擬戦も同じような内容を行った。
『今日はBチームが特に良かったな。統計が良く取れていて作戦成功率が昨日よりはるかに良くなっているよ』
「ありがとうございます琵管少佐」
昨日の曖の気持ちを代弁してくれたブロンド髪の男性だった。
『すまない。恥ずかしながら新しく編成された部下の名前をまだ把握しきれてない。中尉なのはわかってるのだが』
「自分はグラハム・エーカーです」
グラハムは琵管に自信ありげに名乗り出る。
『そうか。エーカー中尉をこの隊のモビルスーツのリーダーに任命だな。よろしく頼むよ』
琵管はグラハムと握手した。