短編集
□メール越しの彼
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『そっか〜答えはやっぱりシンプルだよね〜』
曖は友人に笑った。
「そうそう。私もあんたのそういうとこ好きだからさ」
「分かる。難しくないシンプルな答えが一番曖らしい」
二人の友人の答えに曖は笑った。
『うん。なんか私どうかしてた』
「これは春の訪れですかな?」
『なにそれ』
三人は笑いあった。
メールはシンプルに【とりあえず肉倉先輩の腕が好きです】と返信した。
放課後曖が携帯を見ると、肉倉からのメールが届いていた。
【貴様はアホか】
その先の文章はながったらしい物だった。
しかしメールの最後に【愛してる】と書かれていた。
その問いに曖も愛してると返信した。
『本当に不器用な君が大好きだよ』
曖は空を見上げて笑った。
『でも一番好きなのは腕だけれども』
曖は携帯のホーム画像の肉倉の腕にキスをした。
すると返信がまた帰ってきた。
『ふふふ、先輩の構ってちゃん』
曖は豆な彼に微笑んだ。
END.